コラム
梁見せ天井でおしゃれなインテリア空間を作ろう。リフォームのポイントとアイデアを紹介
2023年03月28日
梁見せ天井の特徴と種類
『梁(はり)』とは、建物の横(水平)方向にかけられた資材のことです、
柱を固定したり、床や屋根の重さを支えたり、地震の揺れに抵抗したりする大切な役目があります。
また、むきだしの梁は天井を高く感じさせるため、開放感があるのが魅力です。梁には、大梁、小梁、火打ち梁、床梁、地中などさまざまな取り付け方法がありますが、水平方向にかけられ、床や屋根の重さを支えるという点は共通しています。
一般的に使われる木材は、ベイマツ・杉・アカマツなど、硬さ・曲げへの強度があり、シロアリなどの害虫に強いものです。
梁は、部屋のデザインとして利用される場合もあり、「梁見せ天井」というデザインの一部とされる場合もあります。
梁見せ天井には2種類があり、1つは「建物の構造に必要な梁」で、もう1つは「飾り用の梁(化粧梁)」です。
構造に必要な梁の方は決まった場所に設置しなければなりませんが、化粧梁の方は、好きな場所に設置できます。
梁見せ天井のメリット
1.開放感がある
梁見せ天井の醍醐味は、開放的な空間を感じられることです。
低すぎる天井は圧迫感を感じさせられますが、高い天井は圧迫感がなく、空間も広く感じることができます。
2.おしゃれな部屋になる
見せ梁は、インテリアの一部に組み込むことで一段と部屋がおしゃれになります。
たとえば、塗装や壁紙で見せ梁を好きな色にすれば、統一感のある部屋になります。
また、見せ梁の下にレールを敷いて、スポットライトやペンダントライトをぶら下げるといった方法もおしゃれです。
梁見せ天井のデメリット
1.掃除が大変
天井裏に隠されている梁の上部にはホコリが溜まりやすくなっています。
掃除の際は脚立や3〜5m伸びる高所用のモップを使って掃除しなければなりません。
2.照明器具が難しい
梁に照明を設置するとおしゃれですが、統一感の無い部屋になってしまう可能性もあります。
3.冷暖房が効きにくい
部屋が広くなる分、梁見せ天井は冷暖房が効きにくいというデメリットがあります。
4.防音性が低くなる
1階と2階を隔てる天井がないため、音が伝わりやすくなります。
梁見せ天井のリフォームのポイント
梁見せ天井のリフォームを検討する際のポイントをご紹介します。
1.インテリアとのバランス
天井は想像以上に部屋の印象を左右します。
梁見せ天井は、インテリアとの色や質感のバランスを考えなければなりません。
2.天井裏の状態をチェック
リフォームの際は業者に天井裏の状態をチェックしてもらいましょう。
劣化がひどい場合、修繕や交換などの手配が必要です。
3.管理規約をチェックする
特にマンションの場合は、リフォームの範囲や内容が制限される場合がありますので、事前に管理規約を確認しておくと安心です。
4.長期的な視点でリフォームを検討する
度重なるリフォームでは、費用もかさんでしまいます。
快適な空間を長く維持できるように、長期的な視点でリフォームを考えましょう。
梁見せ天井のアイデア
梁見せ天井のアイデアをいくつかご紹介しましょう。
1.部屋のアクセントに
折り上げ天井を部屋の一部に設けることで、リビングの中にアクセントを設けます。
2.化粧梁を大胆に
広いLDK全体の天井を上げて、化粧梁を大胆に見せることで、より開放感のある部屋にします。
3.部屋に変化を
レンガ壁と梁を組み合わせて部屋に変化を持たせます。
4.階段やフローリングと木目を統一
化粧梁を階段やフローリングと木目を統一し、高級感を演出します。
5.おしゃれなアクセントに
ホワイトの壁とナチュラルなフローリングの部屋に、アクセントとしてブラウンの化粧梁を設置。
6.大きな吹き抜けとの組み合わせ
大きな吹き抜けの高窓から入る自然光により、実際の床面積以上に広々とした空間を感じます。
梁見せ天井のメンテナンス方法
梁見せ天井は高い所にあるため、メンテナンス方法にも工夫が必要です。
梁にはゴミや誇がたまりやすいので、晴れた日にマスクをして、換気をしながら掃除をしましょう。
そして、伸縮可能なモップか長めの棒に雑巾をくっつけて乾拭きします。脚立は、バランスを崩して転落してしまう恐れがあるので使わないようにしましょう。乾拭きで十分にほこりやゴミを取り除いたら、湿らせた雑巾で水拭きをします。水拭きした後の窓ガラスや梁はしっかりと乾燥させましょう。
汚れがひどい場合は、ハウスクリーニングの業者に依頼するという方法もあります。
まとめ
この記事では、梁見せ天井について解説しました。
梁見せ天井は、素敵な空間づくりに一役買ってくれます。
梁見せ天井の魅力やメリット・デメリットを把握し、リフォームの際に役立てるようにしましょう。
この記事に書かれたおしゃれなインテリア空間を作るためのアイデアもぜひ参考にしてみてください。
ハウスメーカーや建築士ともじっくり話し合いながら、あなたに合ったリフォームに取り組んでみてはいかがでしょうか。