コラム

プラスチック浴槽(FRP)の特徴とは?メリットや選び方のポイントを解説

2023年03月21日

「プラスチック浴槽にはどんな特徴がある?」

「FRP素材のメリットは何?」

「何を基準に選べばいいか教えてほしい!」

 

浴槽やバスタブで古くから人気のあるプラスチック素材。

実際に素材の中で最も利用率が高いと言われてます。

ではなぜ多くの方から支持されているのでしょうか。

そこで今回はプラスチック浴槽の特徴やメリットについて解説します。

 

ぜひ本記事を読み、FRP浴槽の魅力を感じてもらえると幸いです。

 

プラスチック浴槽(FRP)の特徴とは?メリットや選び方のポイントを解説

 

プラスチック性の浴槽(FRP)の特徴

FRPはFiber Reinforced Plastic (ファイバー・リーンフォースド・プラスチック)の略語です。

別名「繊維強化プラスチック」と呼ばれています。

プラスチック素材に繊維素材を混ぜ込んでおり、身のまわりでも様々な場面で使われているのも事実。

例えばイス・ヘルメット・建築資材などで使われています。

優れた特徴を備えた材質のため、多くのメーカーが主力素材として打ち出しているのです。

 

プラスチック浴槽(FRP)のメリット

プラスチック浴槽が好まれる要因の一つは防水性です。

FRPはヨットの船体やプールでも使用される素材なため、水に対しての強さを兼ね備えています。

防水工事でも使用される事実からも、浴槽との相性は良いと言えるでしょう。

 

また、FRPは他の素材と比べてコストが低いのも特徴。

場合によっては数十万円する材質があるものの、プラスチック素材は2~3万円で購入できるケースも。

プラスチック素材は大量生産しやすいため、消費者へお求めやすい価格で提供できるのです。

 

プラスチック浴槽(FRP)のデメリット

プラスチック浴槽のデメリットは強度面にやや不安が残る点です。

材質はあくまでベーシックなプラスチック素材であるため、劣化速度が早い傾向にあります。

FRPは表面に塗装が施されており、表面に汚れが付くと目立ってしまうのも難点でしょう。

とはいえ、プラスチック浴槽は部分改修が可能であり、業者へ依頼すれば元通りにしやすいです。

元の価格が低いため、工事費用を合わせても手軽なのはメリットと言えます。

 

プラスチック浴槽(FRP)の選び方

プラスチック浴槽の予算は5~35万円です。

価格はデザイン・サイズ・コーティングの有無・オプション追加によって異なります。

例えば「6人大家族で子供たちと一緒に入りたい」「足がしっかり伸ばせる形が良い」「カビが生えないようにコート剤で対策をしたい」などの要望があれば、費用は30万円近くになる可能性も。

 

とはいえ標準タイプであれば、平均的には10万円前後になるのが一般的です。

プラスチック浴槽はコストの安さがウリのため、こだわりが強すぎると本末転倒かもしれません。

選ぶ際は予算と目的に合わせて決めていきましょう。

 

プラスチック浴槽(FRP)のお手入れ方法

プラスチック浴槽をお手入れする際、まず準備するものはスポンジ(やわらかいもの)・浴室用洗剤・柔らかい布・クリームクレンザー・ゴム手袋・浴室用靴です。

準備が整ったら以下の手順で作業を進めていきましょう。

 

1.浴室のドアを開け換気扇をつけておく

2.ゴム手袋と靴を着用する

3.浴室全体を水で濡らす

4.スポンジに洗剤をなじませ、全体をこすっていく

5.水で洗剤を流す

6.スポンジにクレンザーをなじませ、汚れが目立つ箇所をこする

7.水でクレンザーを流す

8.換気扇で引き続き乾燥させる

 

注意点は洗う際にやわらかいスポンジを使用する点です。

ブラシやタワシなどでこすると傷がつく可能性もあります。

プラスチック浴槽は前述の通り強度面にやや不安があるため、優しく洗うのもポイントでしょう。

また、かたいものを落とすと破損するケースもあり、浴室には重いものや頑丈なものを持ち込まないのも重要な点です。

 

プラスチック浴槽(FRP)の修理方法

プラスチック浴槽の平均寿命は10~20年と言われています。

長年使用しているとひび割れや傷が目立つ場合もあるでしょう。

業者へ依頼して部分補修も可能ですが、なるべくなら自分で安く済ませたいところ。

プラスチック浴槽の修理はDIYでも出来、次の順序で修理を行います。

 

1.浴槽以外の箇所を養生テープで保護する

2.ヤスリがけを行う

3.下地材を塗る(劣化が酷い場合はパテを塗る)

4.②③を2~3回繰り返す

5.上塗り材を塗装する

 

業者へ依頼するより、5分の1程度に抑えられます。

興味がある方は覚えておいて損はありません。

 

まとめ

プラスチック浴槽には多くの方から愛されている理由があります。

耐水性に優れていながら、低コストで導入できるのが大きな理由です。

強度面にやや不安が残るものの、DIYで対応すれば費用負担も軽減できるのは魅力的。

浴槽選びに困ったら、ぜひプラスチック浴槽も候補に入れていきましょう。