コラム
シーリング工事とは 特徴や施工の流れを詳しく解説
2025年04月14日
建物の外壁や窓の隙間を埋めるシーリング工事(コーキング工事)は、雨水の侵入を防ぎ、建物の耐久性を維持する重要な施工です。
しかし、経年劣化によりひび割れや剥がれが発生すると、雨漏りや外壁の劣化を引き起こす原因になることもあります。
この記事では、シーリング工事の特徴や施工の流れ、メンテナンスのポイントを詳しく解説します。
大切な建物を長持ちさせるために、適切なタイミングでの工事を検討しましょう。
シーリング工事とは
シーリング工事は、建物の目地や接合部を防水するために行う重要な作業です。
シーリング材を使用することで、水や湿気の侵入を防ぎ、建物の構造を保護します。
この工事は、新築建物に限らず、既存の建物の定期的なメンテナンスとしても必要です。
以下では、シーリング工事の流れについて解説します。
シーリング工事の事前準備
シーリング工事を行う前には、いくつかの重要な準備が必要です。
まず、施工箇所の状況を確認し、最適なシーリング材の選定を行います。
次に、天候や温度、湿度などの作業環境を確認し、施工に適した日を選びます。
また、施工に必要な道具や材料を準備し、安全対策も十分に講じておくことが大切です。
施工に必要な道具紹介
シーリング工事を行うには、適切な道具を準備することが重要です。
道具の選び方や使い方によって、仕上がりの品質や施工の効率が大きく変わります。
シーリング工事に必要な基本的な道具は、カッター・スクレーパー、マスキングテープ、プライマー(下塗り材)、刷毛、シーリングガン、ヘラ、手袋、布・ペーパータオル、必要に応じてバックアップ材などです。
施工で特に注意すべきポイント
シーリング工事を行う際に特に注意すべきポイントは、既存のシーリング材をしっかり撤去する、プライマーを適切に塗布する、施工環境に注意する(天候・温度・湿度)、目地の奥までしっかり充填する、仕上げを丁寧に行う、適切な養生と乾燥時間を確保することです。
これらのポイントを押さえることで、耐久性を向上させることができます。
施工の流れ
シーリング工事は、建物の隙間をしっかりと埋め、防水性や気密性を高める重要な作業です。
施工は、古くなったシーリングの撤去から始まり、新しいシーリング材の充填・仕上げまで、いくつかの工程を経て進められます。
ここでは、一般的なシーリング工事の流れを分かりやすく解説します。
古いシーリング材の除去
古いシーリング材の除去は、シーリング工事の最初のステップです。
古い材が残ったままでは新しいシーリングの密着性が低下するため、丁寧に剥がす必要があります。
専用のカッターや除去剤を使用して、古いシーリング材をしっかりと取り除き、施工面を綺麗に整えることが重要です。
また、この作業においては、施工面に傷をつけないように注意を払いながら除去作業を進めます。
施工面の清掃と整備
古いシーリング材が除去されたら、続いて施工面の清掃を行います。
ホコリや油分、カビなどが残っているとシーリング材がしっかり接着しないため、洗浄剤やブラシを使って清掃を行います。
この際、施工面が完全に乾燥していることを確認してください。
さらに、大きなひび割れや欠けがある場合は、この段階で修繕作業も行い、下地を整備します。
プライマーの塗布
次に、シーリング材の密着性を高めるためにプライマーを塗布します。
プライマーは、シーリング材と施工面の間に強固な接着力をもたらし、長期間にわたる防水性を確保します。
塗布する際には、適量を均一に塗り広げ、ムラが出ないよう注意しながら作業を進めます。
プライマーが乾燥するまでの時間も十分に確認し、次の工程に移ります。
新しいシーリング材の充填
施工面に新しいシーリング材を充填する工程に進みます。
専用のガンを使って、選定されたシーリング材を目地や接合部に均一に注入します。
この際に必要な量を計算し、過不足がないよう丁寧に作業を行います。
また、シーリング材が隙間なく充填されるように、注入速度や角度に注意を払って作業を進めることも重要です。
シーリング材の平滑化
シーリング材を充填した後は、施工面との段差を整えて平滑化します。
これにより、見た目が美しい仕上がりになるだけでなく、防水性能の向上にも繋がります。
指やヘラを使って、シーリング材を均一に押し広げ、表面を滑らかに整えます。
必要に応じて、濡れた指や専用の工具を利用して表面を調整します。
施工後の乾燥と確認
シーリング材を平滑化した後は、乾燥させるための時間を十分に設けます。
気温や湿度により乾燥時間は異なりますが、完全に硬化するまで施工箇所に触れないよう注意が必要です。
乾燥後に確認を行い、シーリング材がしっかりと密着しているか、隙間や不備がないかを再度チェックします。
不備が見つかった場合は、再施工や補修を行います。
シーリング工事のポイントと安心施工のために
シーリング工事で長期的な防水性を確保するためには、いくつかのポイントに注意が必要です。
最も重要なのは、施工面の状態をきちんと整えることと、適切なシーリング材を選ぶことです。
また、施工はできる限り専門業者に依頼し、プロの技術で確実に行うことが安心です。
これにより、施工後の安心感を得ることができ、建物にとっても長持ちにつながります。